【タイ】ランパーン県で受け継がれる馬車文化と街歩きの魅力

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ランパーン県の馬車の歴史

タイ北部に位置するランパーン県は北部で3つ目に大きな街で、「馬車の街」として全国的に知られています。

馬車文化が根付いた背景には、鉄道開通が大きく関係しており、バンコクから北部へと鉄道が延伸された際、ランパーンはチェンマイへ向かう玄関口として栄えました。

そこで当時、まだ高かった車に代わり、駅と市街地を結ぶ交通手段として導入されたのが馬車です。ラマ5世がチェンマイ、ランパーン、ランプーンへ馬を送ったことがはじまりと言われており、人々は移動する際に馬車を使用。次第に車も導入されていきましたが、だんだんと馬車文化も減っていき、ランパーンのみ観光や文化の一部として今も残っています。現在も「馬車=ランパーンの象徴」として人々から愛されています。

馬車の乗り方

ランパーンの馬車は、市内の観光名所を巡るユニークな交通手段として観光客に人気があります。

乗り方はとてもシンプルで、市内の主要スポットやホテル前にある馬車乗り場で料金交渉をするのが一般的です。

距離や時間によって異なりますが、おおよそ30分〜1時間の貸し切りが可能で、300バーツ〜程度が目安とされています。2人乗りや4人乗りの馬車があり、家族や友人同士で楽しむこともできます。

また、観光客向けにコースが決まっている場合も多く、寺院巡りや市場巡りなど、自分の好みに合わせて選べるのも魅力です。

馬車に乗って街めぐり

馬車に揺られながらランパーンの街を巡ると、タイの地方都市ならではののんびりとしたのどかな雰囲気を体感できます。

ランパーンはタイで唯一、「トゥクトゥクよりも馬車が有名」といわれるほどで、街の景色と馬車が見事に調和しています。

今回私たちが乗ったルートは、木造建築が美しい夜の旧市街を走る街並み体験ルート。現在も使用される国鉄 “NAKHON LAMPANG” からスタートしました。

地元に根付く100年マーケットなどを横目にしながら、ランパーンのダム橋(第二次世界大戦で被害を受けたものがそのまま残る歴史的橋)を降りて見学し、

また街中を駆け巡ります。

※乗り降り可能

馬車に乗っていると地元の人々から手を振られることもあり、温かい交流を感じられるのも旅の醍醐味です。信号もしっかり止まるし、車よりも馬車優先の優しい世界。

昼間の観光だけでなく、夕暮れ時に馬車から眺める街並みは格別で、写真撮影にもおすすめです。

ランパーン県の国鉄駅

ランパーンを語るうえで外せないのが、はじめに行った国鉄ランパーン駅。

1916年に建てられた駅舎はタイ国内でも有数の歴史的建築物で、木造のコロニアル様式が特徴です。駅構内には馬車のモニュメントが設置されており、「馬車の街」であることを象徴しています。

現在でもバンコクやチェンマイから列車で訪れる旅行者が多く、駅自体が観光スポットとして人気です。チェンマイへと向かう寝台列車に乗った時の早朝、電車が止まった!と思いびっくりして起きた駅がランパーン駅だったので、すごく鮮明にランパーンは国鉄も止まる駅なんだと覚えています。

駅前には馬車が待機しており、鉄道旅行と馬車観光を組み合わせて楽しめるのもランパーンならではの醍醐味。鉄道ファンや歴史好きにとっても見逃せない場所に違いないのではないでしょうか。

まとめ

ランパーン県の馬車はただの観光体験だけではなく、この地の歴史や文化を映し出す象徴的な存在ということが、街を走っているとひしひしと感じることができます。

鉄道の開通によって生まれた馬車文化が、今もなお街の人々に守られ、観光客に受け継がれているのはとても素敵な風潮。世界でも珍しい、馬車に揺られながら街を巡れる時がゆっくり流れる旅を体験してみてほしいです。

ランパーン馬車体験

個々の馬車のアカウント等が分からないので、タイ観光政府庁 ランパーン県にお尋ねください。

営業時間
TEL053-248-604, 053-248-607 (TATチェンマイ支部)
住所Sop Tui, Mueang Lampang District, Lampang 52100
行き方ランパン市内を巡る旅
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